事例315(アンカーボルトの出)
こんにちは住宅検査カノムの長井です。
今日飛び入りで入った予定、
偶然、3件目に予定していた現場から
徒歩2分のところにありました。
移動時間が短いのは助かります。
■(1)今回の事例_________________
「アンカーボルトの出」
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◆写真解説
アンカーボルト上部の出が必要以上に長い
=基礎への埋め込みが4CMも不足していた。
◆内容説明
アンカーボルトは基礎へ
250mm以上の埋め込みが必要です。
よく使われるアンカーボルトは長さが400mm。
250mm埋め込むと、基礎から上に出る長さは
150mm以下となります。
基礎の上に載る土台が105mm、
基礎パッキンが20mmあると
土台から出るアンカーボルトの寸法は
たった25mm。
座金、ナットを取り付ければ
出る寸法はもっと小さい。
不自然に長い場合は、埋め込み不足を疑ったほうが良いです。
120mmの土台を使う場合など
稀に、長さ450mmを使っている会社もあります。
基礎と躯体を接合するアンカーボルト、
間違いなく施工することが重要。
◆対策
図面が間違ってる。
図面に記載していない。
どちらかの例が多いです。
図面にきちんと
アンカーボルトの種類、
埋め込み深さ(又は、基礎からの出)が記載してあれば、
ミスする確率はほぼ0に近いでしょう。
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■(2)編集後記
「信じ込みは怖い」
中国で反日デモしている人に
日本側から事実を伝えても聞かないでしょう。
死ねば天国へ行けて、現世よりいい生活が待っていると
信じている自爆テロを実行するテロリストに
日本人が考えを変えさせることは無理でしょう。
もちろん信仰は自由ですし、人に迷惑をかけなければ
第三者がとやかく言うことではありません。
先日も紛争処理の話し合いの場で、
思い込みから「損しているな」と思える人に会いました。
その人は、個人的に信頼できる人からの話を
信じて疑わず、常識的なことが頭に入らない。
特定の宗教を信仰している人に、
教えの反対を言うようなもので、
私が意見を言っても、話はこじれるだけと判断し、
相手の話を聞く側に徹しました。
紛争は相手があるので、
お互いが、納得できないと最終、
裁判で決着をつけるしかありません。
事例自体もひどいものではなく
冷静に判断すれば、すぐ解決できる事なんですが、
強い信じ込みが事を難しくしています。
偏った認識にとらわれないため、
反対側の情報を取ることも大事です。
私は「外張り断熱がいい」という本があると
反対の「外張り断熱はダメ」という本を読んだりします。
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