事例303(小屋裏 換気量不足)
こんにちは住宅検査カノムの長井です。
先月、足を痛め
痛み、腫れが取れても、
その箇所は固くなったままでした。
今週はじめ、同じ箇所を
運動で痛めてしまいました。
事務所のすぐ近くに病院があるのに
今週はスケジュールがきつく、行けません。
そうしているうちにまた、治るんですね。
■(1)今回の事例_________________
「小屋裏 換気量不足」
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◆写真解説
小屋裏換気のために設けられた軒裏の換気穴。
全体の2/3が裏側の下地で塞がれている。
(有効な換気は赤四角で囲われた部分だけ)
これでは換気量が不足する。
◆内容説明
小屋裏を設けたり、屋根断熱で通気を取る場合など
軒先に換気口を付けます。
換気量については公庫仕様書や性能表示の劣化軽減
で定められています。
今回のように換気部材が2/3もふさがっていれば
換気量不足になることは確実。
小屋裏の換気は
夏場は熱気の排出、冬場は結露防止など
躯体の劣化軽減に重要なものだけに
きちんとした配慮が必要です。
◆対策
本例は極端ですが、
軒天材で有孔板を使う場合は
一部、下地で塞がれる可能性が高い。
余裕を持って換気量を設計する。
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■(2)編集後記
大手ハウスメーカーはリフォームが得意。
これは広告代理店が考えた文句で
「それはないでしょ」と思う。
実際、この広告文句を耳にしたとき、
このメーカーのリフォーム被害者を思い出した。
鉄骨系プレハブメーカーにおいては
トイレやキッチンを入れ替えるくらいの工事や
自社商品をリフォームするなら良いが
木造住宅の大改修はしっかりできるのかと思う。
新築のプレハブ専門の下請けではなく、
リフォームが得意な下請けを確保していれば別だが、
全国展開している会社には無理があると思うし、
鉄骨系プレハブメーカーの社員は
自社工法以外の知識はない。
鉄骨系大手ハウスメーカーの元社員の私が言うから
間違いありません。
リフォームは新築に比べ簡単に扱われるが
そんなに簡単なものではない。
売り上げ、利益を上げるための多角経営もよいが
何でもかんでも、品質を伴わずおこなうことは
新たな欠陥被害者を生み出す。
リフォームの欠陥被害者が
今後、ますます増えそうです。
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