事例136(接合金物の不備)
こんにちは住宅検査カノムの長井です。
雪が舞う寒い日が続きます。
今週は出張ウィーク。地元にあまり居ません。
メールの反応も遅くなりそうです。
■(1)今回の事例__________________
・「梁接合部 金物不備」
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◆写真解説 ↑クリックすると拡大します
梁の接合部を緊結する金物
ナットの施工忘れ。
◆内容説明
比較的理解しやすい事例だと思います。
木造住宅の躯体組み上げ時は
多いときで10名弱の大工さんが集まって
組み上げます。
・急ぐ
・あとからやろう
・誰かがやってくれる
などの行動、思考が要因し、
金物不備は起きます。
◆対策
行政の中間検査では全数チェックはしてもらえません。
施工者又は設計者で検査することが必要です。
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■(2)編集後記
業者から
「その発言取り消してくれませんか
名誉毀損ですよ」
と最近言われました。
何のことかと言いますと
「欠陥」かどうかの発言です。
実は施主、業者双方多くの人が
欠陥の定義を勘違いしています。
弁護士などの法律家でない限りやはり言葉の定義は
建築士でも理解していないようです。
欠陥とは
「家が傾くなど重大なもののことを言う」
と思いがちです。
欠陥住宅特集のTVで放映されるのは
画像でわかりやすい事例を取材するため
重大なものしか取り上げません。
その影響も大きいのでしょう。
「欠陥」という言葉の定義
メルマガの最初にも書いてありますが
1、契約違反、
2、基準法等建築関係法令に抵触、
3、一般に使用している技術基準に抵触
の3点です。
「欠陥」を辞書でひくと
「必要なものが欠けていること。不備・不足のあるもの。欠点」
わずかでも法に違反していること
軽微でも契約図面どうりでないことも
「欠陥」です。
覚えておくと何か役に立つかもしれません。