事例156(基礎鉄筋の離れ、径不足)
こんにちは住宅検査カノムの長井です。
昨日、初めてETC割引の恩恵を受けました。
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また、中部地方は高速の便もよくなり
甲賀市まででも1時間半で行けます。
時間短縮と料金割引
遠方への交通費請求もこれから安くできます。
■(1)今回の事例_________________
・「基礎の鉄筋未接続+径が細い」
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◆写真解説 ↑クリックすると拡大します
基礎の鉄筋組み。
つながっていない箇所(赤矢印)と
径が規定より細い箇所(青矢印、
径13mm以上必要なところ10mm)がある 。
◆内容説明
写真は基礎立ち上がりの主筋下端の部分。
問題は1ヶ所鉄筋がつながっていない。
鉄筋は引っ張りの力を主に受け持ち
離れていては論外です。
もう一つは
鉄筋径が規定より細い。
細いより太いほうが
強いことはわかると思います。
構造計算の不要な木造の基礎、
平成12年の告示1347号で
この部分は直径12mm以上の鉄筋使用が
規定されました。
写真の鉄筋は直径10mm。
異形の鉄筋は通常10mmの上は13mmなので
最低でも13mmを使わないとダメです。
これでも今回、設計者の建築士の検査は
合格したそうです。
図面などでの指示不足→職人さんの無知→チェック不足と
あらゆる要因が重なった例です。
◆対策
住宅の場合は職人さん任せも珍しくありません。
今後瑕疵担保履行法の施行で
基礎図面の提出が必須になり現場検査を受けるので
基礎配筋のミスは減ると思います。
ただ、それだけに100%頼るのは
見落としリスクがあるので
その他の検査を機能させることも重要です。
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■(2)編集後記
「地産地消」~地元で生産されたものを地元で消費する。
農作物を中心に最近注目されています。
これを住宅でも取り入れようと
木材を中心に活動が一部で行われています。
住宅の材料で言えば
愛知県近郊は杉、ヒノキ、瓦、タイルなどの生産地。
木材、陶器類は自分で直接買いに行ったりできます。
自分で気に入ったものを選んで買う。
意外とお値打ちで楽しいです。
私の設計した現場でもよく
・三河の杉の天板と羽目板
・瀬戸の陶器製手洗い を使います。
同じ形は一つもない杉の天板
珍しい色使いの陶器製手洗いボール
探しだすと手間は増えますが
楽しいことは確実です。
材料の選択肢候補にこのようなものも
お薦めします。
写真で使っている
■木材購入先
興和木材(株)
新城市下吉田字明双132 0536-34-0010
・丸太からの製材過程が全て見れる製材工場見学OK(要予約)
■陶器購入先
(株)丸一国府商店
瀬戸市栄町41 0561-82-2055
・名鉄瀬戸線尾張瀬戸駅 すぐ東