ミニコラム12 「対称的なこと」
こんにちは住宅検査カノムの長井です。
今日は書類などに追われています。
基本的に現場が好きですが
たまには昼間のデスクワークもいいですね。
■ テーマ__________________
・冬場の結露、過乾燥
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高気密構造の建物で
似たような地域の建物なのに
部屋の
「結露がひどくて困る」
「乾燥がひどくて困る」
という2種類の相談が冬は寄せられます。
なぜ正反対の状況が起きるのでしょうか?
内装材や生活環境、暖房器具の違いもありますが
一番の原因は換気システムの違いです。
家中全ての吸排気を機械でコントロールし
換気の際、熱交換までする
「1種換気」は空気が乾燥します。
湿度が20%で加湿機をかけても追いつかない
洗濯は部屋干しにするなど対策に苦労している
相談を受けます。
これと反対に
トイレなど換気扇の排気で空気を引っ張り
吸気口から空気を吸う「3種換気」は結露がおきやすい。
ついスイッチを切ってしまったり
また、換気はしていても排気近くの空気だけが
動き、部屋によっては人の息だけで湿気が溜まる。
結露は窓枠、クロスがカビたりしますし
過乾燥は風邪をひきやすい
どっちが良いとは一概に言えません。
・性能を上げれば価格が上がる
・屋根の耐久性を考え瓦を選ぶと重くなる とか、
全て満足できることって少ないですね。
偏った情報でなく
メリット、デメリット両方を知ることが大事ですが
建材、設備機器などの進化が激しい今
それは難しくなっていると感じます。
自分自身で情報を取ることも必要でしょう。