事例222(筋交い金物切断)
こんにちは住宅検査カノムの長井です。
今日も暖かいですね。
現場へ出るにはちょうどいい気温です。
■(1)今回の事例_________________
・「筋交い金物切断」
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◆写真解説 ↑クリックすると拡大します
筋交い金物の切断。
アンカーボルトと干渉したことが原因。
写真では見えないが土台接合部のビス穴も
切断されていてビスも不足している。
◆内容説明
筋交い金物などの「構造金物」
付いていればとりあえずOKという
感覚があるようです。
今回のように金物同士が干渉するケースは多い。
その場合は金物の種類を変えたりすれば
おさまるはずですが、
現場にある金物で済ませたいのでしょう。
大地震時以外には役に立つものではありませんが
万が一の時の安全のため
構造金物は規定どうりの施工が重要です。
◆対策
・使いやすい金物の選定
・おさまらないときに無理な施工をしないように
大工さんを教育する
・現場検査
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■(2)編集後記
当社のような第三者検査が初めての
建築業者さんや大工さんにとって
一番気になることが
「検査の基準」
簡単に言えば
建築基準法、公庫(フラット35)仕様を中心に
建築学会発行の書物、
製造メーカーの施工マニュアルを
参考に基準としています。
「その基準よりこうしたほうがいい」
などの意見をたまにいただきます。
家に関しては人によって
いろいろな考え方があり、
大工さんなどは経験上たくさんあると思います。
ただ、それが本当に安全か確かめることは
実験など出来ない立場では不可能であるため、
上記に書いたような基準を最低限守り
これ以上のものを求めることが大切だと思います。