事例195(クーラー配管で筋交いを切り欠く)
こんにちは住宅検査カノムの長井です。
初秋を感じる今週
今日も現場で涼しさを実感できました。
■(1)今回の事例_________________
・「クーラー配管で筋交いを切り欠く 」
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◆写真解説 ↑クリックすると拡大します
クーラー配管を優先し、筋交いを切り欠いた。
軽微であっても耐力低下につながる切り欠きはNG。
◆内容説明
筋交いの切り欠きについては
今まで何度か事例として出しました。
今回は家電屋さんがクーラー配管を通す際に
切り欠いた例。
写真は壁を撤去し、補強工事を行う前の写真です。
壁の中の筋交いは目視できないため
穴を貫通させる際に
勘だけに頼ると、
このようなことも起きてしまいます。
◆対策
あらかじめスリーブを入れておくか
あと施工の場合は筋交い位置をきちんと確認し
慎重に工事することです。
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■(2)編集後記
ちょっとした細部の品質に瑕疵があり
紛争になっていることが珍しくありません。
住宅は施主をひき付けるため、品質より
見た目、デザインが優先されがちです。
最近の消費傾向を見ていると
品質を重視する傾向にあると私は思います。
このような経済状況下で、
物を長持ちさせたいという理由があるのでしょうか。
例えば、トヨタのプリウス
購入理由の一番はやはり性能、品質。
まわりで購入した方は
デザインは気に入ってないけどと言っていました。
住宅はいろいろな材料、人がかかわり造るもので
細部の品質管理は難しいと思いますが、
見た目だけでなく品質にも目を向けて欲しいと思います。