欠陥住宅事例63
こんにちは住宅検査カノムの長井です。
今回の事例は
写真を見れば誰でも「おかしい」とわかることです。
■今回の事例____________________
・「土台」の大きな欠損
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写真解説:土台に配管を貫通させている。
今回はあまり解説するまでもないでしょう。
ここまで穴をあけてしまったら
構造材としての機能はありません。
土台については前にも何度か説明していると
思いますが
基礎と木躯体をつなぐ重要な部分で
もちろん、地震時には大きな力がかかります。
こんな穴が開いていれば、大地震時には
その部分は破壊されるでしょう。
今回、穴を開けたのは「水道屋」です。
私の想像では
水道屋は悪いと知っていながら、
配管を通す場所を他に考えられず、
監督に連絡し、相談する手間を省き
土台に穴をあけたと想像します。
当然上からは見えないため
現場にいる大工さん、監督、施主さんも気が付きません。
暗い、埃まみれの床下を「ほふく前進」しないと
この部分を見ることはできません。
きっと「ばれない」と思ったのでしょう。
◆対策
住宅においては特に設備設計を細かく行なう事は
通常、ありません。
細かい配管経路などは設備屋任せの場合が大半です。
良い設備屋に当たれば心配ありませんが
自分で選ぶ事は不可能です。
監督さんや設計者はあまり気にしていないため
配管の経路など、事前に確認すると良いでしょう。
そうすれば多少でも監督が考え、
ミスを防げる確率大です。