欠陥住宅事例73
こんにちは住宅検査カノムの長井です。
瑕疵の中でも意外に気にしない・・・防火
~防火のための壁施工不良。
■今回の事例____________________
・「防火のための石膏ボード未施工部あり」
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写真解説: 防火のための壁、
屋根裏部で写真矢印部まで
石膏ボードを貼る必要があるのに
途中までしか施工されていない
今回の写真はアパートの例で、隣室への
延焼を防ぐための施工不備です。
防火のための石膏ボードを施工する
範囲が足りません。
住宅にはいろいろな防火基準があります。
・ガスコンロを使う、キッチン廻りの内装材の規定
・隣地への延焼を防ぐため外壁、窓などの規制 など
雨漏りや地盤沈下のようなものと違い
これらの防火基準で紛争になる事を
私は聞いたことはないです。
それは、火災にならないと不備がわからないためと
たとえ火災になっても、燃えてしまい証拠が
なくなるからでしょう。
住宅火災で亡くなる方は年間1200人以上
(平成17年 消防庁データによる)
のようですがこれを減らすには火災報知機のほうが
効果もあり注目されています。
費用的に見ても手っ取り早いです。
◆対策
防火の基準は明快なものとそうでないものがあります。
大手のハウスメーカーであれば
標準化、マニュアル化されているので
ミスはほぼないと思います。
反対に
現場監理者不在のような現場は要注意です。
役所の検査で見ない、見えない部分については
工事中チェックしておく必要があります。