欠陥住宅事例91(防水紙切れ)
こんにちは住宅検査カノムの長井です。
土曜の午前、
昼間事務所に居るのは1週間以上ぶりです。
ただ、午後からは3件検査予定が入って
のんびりとはいきません。
■ 今回の事例__________________
・「防水紙の切れ」
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写真解説:防水シートの切れ。上の木をカット
した際に一緒に切れてしまった
外壁材の裏側で防水の役割を果たす
「防水紙」
今回の事例は、胴縁(写真に写っている木)を
取り付けたあと、のこ切りで長さをカットしたため
防水紙が破れてしまった。
防水紙=破れていては雨が入り、当然ダメ
本来、胴縁はカットしてから付けるべきですが
施工がたぶん楽なのでしょう。
今回のような事例は
ここ、数ヶ月で3件くらい見ました。
同じ職人じゃないですよ。
破れてしまったあと、何らかの措置をすれば
まだ、良いのですが、
全ての現場
・・・そのままでした。
◆対策
今回の部分は、あとから見えなくなる
壁の裏側で、外装では一番重要な部分でしょう。
雨漏りの瑕疵保険を掛けてあっても
今回のような瑕疵があれば保険は認められない
可能性もあり、
ここでの検査は比較的重要です。
当社は断熱材の検査のとき、
外部防水紙も検査してます。
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■(2)編集後記
建売や中古住宅購入前の検査
契約前に検査をして、瑕疵があれば契約しない
というのが理想ですが、
ほとんどは契約後の依頼が多いです。
良心的な業者から買う場合は
それでも問題ないですが
契約後、強気になる業者はタチが悪い。
お金のかかる補修は拒否してくる。
この前も、玄関のポーチへ上がる階段の蹴上げ(高さ)
が一定でなく(5CMほど違う)
うちのスタッフも検査中につまずいたりしたので
危険だと指摘したところ
「建築基準法に外部階段について
そのような規定はなく瑕疵でない」
という反論がきました。
契約前であればきっとこんな事、
言わないでしょう。
これから長く住む家、あとあとの対応も
良くはないでしょう。
契約前に調査するか
業者の誠意を見極めるしかありません。
建物の良し悪しも大事ですが
いい業者から買いましょう!