欠陥住宅事例100(梁が短くつながっていない)
こんにちは住宅検査カノムの長井です。
ついに100発目達成!
私が今までで一番驚いた事例を紹介します。
■ 今回の事例________________
・「梁が短く、つながっていない」
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写真解説:梁が短くつながっていない(写真赤丸部)
材料の加工ミスで起きた事例ですが、
そのまま完成した悪徳さは考えられない
発見した場所は屋根裏です。
検査では、
欠陥の出やすい箇所を疑いながら(見る意識)
各箇所を見ていきますが、
全く、予想、想像していない事で
発見した時は非常に驚きました。
今回の事例は後にも先にもこれ1件です。
通常有り得ない事だけに印象深いのと、
構造的に非常に危険ということでNo1です。
構造上主要な梁が短くて、つながっていない
普通、絶対に有り得ない事です。
検査をしなかったら施主さんはこのまま
地震が来るまで知らずに住んでいたでしょう。
検査依頼のきっかけは2階の壁下に
隙間が1CMくらい出来たことからでした。
家全体を調べると欠陥が たくさん
業者は意外と非をすんなり認め、
間に弁護士を入れましたが、調停、裁判することなく
補修、修理も完了済です。
かかった費用は1.000万円!!
◆対策
一見、素人でもわかりそうな事例ですが
現場へ毎日行っても目に入らない事は普通です。
疑いをもってみる事(見る意識)が大切です。
どこを疑うか?
やはりミスが起き易い箇所
基礎なら かぶり厚とか
木躯体なら 釘、金物類でしょうか
検査方法マニュアルを現在発行していますが
簡易版を造ろうかと考えています。
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■(2)編集後記 (普段はメルマガのみに記載)
このメルマガを始めて1年と1ヶ月、
やっと100発目というのが今の気持ちです。
こんな事あるんだと
皆様の参考になっていれば幸いです。
1000発を3年くらいでと思って始めましたが
このペースですとあと10年かかりますね。
本当は、ネタがなくなるか、
当社のような第三者検査が必要なくなる
健全な業界になるといいですね。
微力ながら情報発信し続けるので
これからもよろしくお願いします。