欠陥住宅事例58
こんにちは住宅検査カノムの長井です。
『柱の固定(緊結)不良』を紹介します。
■今回の事例____________________
・「柱固定金具のピン入忘れ」
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写真解説:金物接合部のピン抜け
木造住宅のジョイント部分、昔は大工さんが
ノミなどで加工し、はめ込んでました。
近年は工場で機械が加工してくれます。
平成12年の告示で耐力壁の柱には
引抜き防止用の金物が義務化され
現場では選定、種類の多さなどから混乱しました。
柱以外でも梁の接合部には金物による
「緊結」が必要でこれらを省力化したものが
金物ジョイントです。
積水ハウスさんの「シャーウッド」が発売されて
から一般化した記憶が私にはあります。
(私の記憶です、詳しくはわかりません)
この金具工法は強さや現場での省力化、間違い防止
にはものすごく良いです。お薦めですが、
今回の例のように
接合をピンに頼り、大工さんの入忘れが目立ちます。
ピンを入忘れると全く意味がなくなります。
ピン自体を支障がなければ目立つ色にするなど
メーカーさんで忘れ防止を改良して欲しいです。
◆対策
これは全数チェックしかありません。
建築会社さんの方で検査を標準化する。
第三者に任せるケースもあるようですが
まずは社内検査が大事です。