「号外7」結露
こんにちは住宅検査カノムの長井です。
今回はいつもの欠陥事例紹介とは違った内容を
お伝えします。
このところの寒さ厳しいですね
基礎など外の検査はもちろん
完成検査では部屋内を素足で歩くため
足がとても冷たいです。
ところで
最近、「結露」の相談が多いです。
気温が低いと屋内との温度差が大きくなり
結露はおきやすいです。
新しい最近の家は結露しないという考えは
間違いです。
結露発生の原理を知れば、納得できるものの
「結露」に関する書物などは非常にわかりにくい
私もいろいろ結露に関する本を読みましたが
空気中でおきる現象を言葉で理解する事は難しいです。
そこで
まず、結露が嫌なら
1、家を計画の際、サッシ選びを考慮しましょう
温度差は結露の一番の原因です。
最近は2重ガラスが増えましたが枠がアルミのままでは
外気がそのまま伝わるため結露は防げません。
思い切って「樹脂サッシ・・枠が100%樹脂製」、
にすればサッシの結露からは開放されます。
(洗面所など湿度が一時的に多くなる場所は樹脂でも
結露することあります)
(参考)樹脂サッシメーカーのHP
http://www.shanon.jp/index.html
すでに建てられた方はサッシを替えることは困難です
結露のおきにくい条件として
2、湿度管理をする
車のガラスがくもるのは雨の日ですね
湿度が高ければ結露もしやすくなります。
一般的に湿度40%以下は風邪をひきやすいと言われ
加湿器を使う人が多いです。
部屋の湿度に関係なく加湿すれば水蒸気量が増えて
結露を起こしやすくするだけです。
人の息からも水蒸気が出ますし、料理をしても
水蒸気が出るため、湿度管理をしながら加湿器を使いましょう。
換気自体も有効ですが換気しても加湿していれば
湿度は高くなります。
あと、お風呂は蓋をして、
蒸気は必ず換気で外へ出しましょう。
3、調湿できる内装材を使う
湿度管理と言ってもなかなかこれは面倒です。
内装で湿度をコントロールする材料を使うとよく、
内装なのでリフォームでも十分可能です。
ビニールクロスだけの部屋は水蒸気の逃げ場もありません。
水蒸気を吸収する内装材を使うと調湿(湿度を安定させる)
をするので結露がおきにくくなります。
代表的なのは天然木、紙、INAXのエコカラット
などがあります。
幸い、築5年目の我が家も結露とは無縁です。
サッシは国産ですが、
アルミ枠の中間に樹脂をはさんだタイプの
ガラスは2重ガラスです。
上記の2,3番の効果も大きいです。