欠陥住宅事例3
■(1)今回のニュース、事例
こんにちは住宅検査カノムの長井です。
今回はハウスメーカーで建てた築数年経った現場の例です
■今回の不備_____________________
・壁、天井の亀裂が多数
(下地の施工方法の不備)
・壁、天井断熱材の隙間、(隙間が多いと効果激減します)
今回の物件はこのために冬場実際に結露が発生。
・床下に植物が生育
床下の環境が悪い。植物以外にも菌などが繁殖
しやすい状況
床下環境は最悪です
◆床下植物の写真をHPにアップしてます
https://www.ie-kensa.com/kekanphoto2.html
__________________________
この中から今日は「壁の亀裂」についてお話します
依頼者から
「家の壁、天井に亀裂がたくさんあるので検査して欲しい」
と電話にて依頼を受けたとき
私の頭の中ではよくある
「木造住宅の木の乾燥によるやせ、ねじれによるものか」
と想像しました。
実際に検査に行って見ると
壁の亀裂については
□ 下地の施工方法が完全に間違ってました。
間違いを列記しますと
・下地のない箇所に壁下地のボード釘を打っている。
・躯体のパネルジョイントと下地のジョイント位置
が揃っている。
(躯体は風などで動きます、目地が揃えば割れやすい)
・釘のピッチが一般的基準より遠い。
(固定が悪い)
・クロスの下地に割れ防止措置もない。
このようにいろいろな要因が重なり起きたことがわかります。
ただ、相手側メーカーは「当時の自社基準どうりです」と
非を認めません。
よくあるハウスメーカーの逃げです。
私としましてはこの件は
「一般に使用している技術基準に抵触」
していると思います。
ハウスメーカーが言うように壁のひび割れは
危険など住む事に関し影響があるわけではありませんが
多くのひび割れを見ながら生活するのは苦痛
であると思います。
多少は仕方がないかもしれませんが今回は程度
を超えていました。
=========================
■(2)編集後記
前にも予告しましたが
本日、テレビ朝日にて私が欠陥住宅のコメントを述べます。
時間は17時30分過ぎです。
撮影後CGやテロップ作りに協力しましたが
全て電話での指示のため
実際どうなっているのかが楽しみです。
建築業界も専門用語は特殊なため
伝える難しさをまたまた実感しました。
昨日、担当ディレクターが相手業者へ電話取材をして
心境を聞いてくれました。
相手はびっくりしていたようですが、
内容は良い方向の話を頂いたそうです。
今後の解決へ向け前進するかもしれません。