欠陥住宅事例12
こんにちは住宅検査カノムの長井です。
今回は外張り断熱材の事例を紹介いたします。
■今回の事例___________________
・外張り断熱材の未施工部分あり
□家全体を覆う必要があるが部分的に施工忘れも多い。
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写真の解説をしますと
バルコニーの床梁部分で断熱材を入れ忘れている。
断熱材は外周を覆わないと意味がありません。
特に外張り断熱は外周をきちんと覆わないと
その意味はありません。
木造住宅では断熱材を大工さんが取り付ける場合が多く
よく考えて施工しないとこのような忘れが出やすいです。
誰かがチェックしないとあとあとわからなくなる部分で
あり検査は必要です。
断熱材の基準は「建築基準法」などの法律にはなく
公庫基準に書かれている程度です。構造上主要な部分では
当然なく工事する方もあまり重要視していません。
断熱材の施工忘れからくる影響は何があるでしょうか?
断熱材の目的は主に「室内の保温」と「外気からの遮熱」
です。
これらの目的で使われるようになった断熱材ですが
今でも皆無ではないですがよく起きた問題が「結露」です。
中途半端な断熱施工は「結露」を起こし
躯体を腐らせるなどの結果をもたらしました。
断熱材の施工で気密性などが出ている分、中途半端な施工や
忘れは「結露」の原因になります。
また、一部の施工忘れが全体の断熱性能を格段に下げます。
◆対策
やはり断熱材の確認はプロに頼むしかありません
特にグラスウール、ロックウールなどの材料の場合は隙間など
わかりにくいです。
ただ、今まで当社のお客さんでも十分ご自身で判断できた方も
多数見えますのでご自身でやられても構いません。
チェックポイントは
・外周部で忘れはないか(窓の上下など)
・隙間のチェック(窓横など小さな空間ができやすい)
・床下断熱材は「階段下」、「和室押入下」が忘れやすい
・配管貫通部で隙間はないか
などです