欠陥住宅事例8
「欠陥住宅」の原因は?
・「図面の間違い」
・「監督、職人の勘違いによる施工」
・「故意の手抜き」など要因のほとんどは
現場にあります。
広い意味で捕らえると現在90%以上の家は欠陥住宅です。
欠陥住宅は防衛方法は?
購入者自身が意識を持って行動する事で・・
「無防備」はダメです。
こんにちは住宅検査カノムの長井です。
今回は地盤沈下についてのお話しです。
今まで私が関わった地盤沈下した家は全て造成地に建て
られています。(擁壁や盛り土を伴う造成)
工事の手抜きというよりは設計者の判断ミスが原因です。
■今回の事例_____________________
・家の沈下(1)
□築8年の木造住宅
間口10Mで最大8CMの傾き
□造成地で擁壁の上に家が載っていて擁壁ごと沈下
□現在も沈下が進行
□窓が1ヶ所締まらない
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地盤沈下に気が付くきっかけは意外なところにあります
「お風呂の湯の高さが両端で違う」
「ドアが自然に閉まる」
など、傾いたという直接の感覚ではありません。
今回のケースの原因は「地盤調査」をしなかったこと
です。
弱い地盤の上に高さ約3Mの擁壁と埋戻しの土+建物
を載せたためその荷重に耐えられず沈下しました。
住宅で地盤調査を法律で強制したのは平成12年で
ちょうど法改正前に建てられた物件です。
地盤沈下をするとそれを直すことは出来ますが家の
規模にもより補修費としてだいたい500万円以上
はかかります。
現在この家は業者と話し合いを始めたところです。
◆地盤沈下を防ぐ事前の方法ですが
1、地盤調査を行なう(いまだにやらない業者もいる)
※建替えでも行なう
2、擁壁の上に建物を載せる場合は擁壁の下も
地盤調査する
3、盛り土部に建物を載せるときは必ず基礎補強する
4、沈下は設計者の判断ミスが多いため
複数の意見を聞く。
など
もし今、自分の家でビー玉を転がして転がったら・・
焦らないで下さい。許容範囲内でもビー玉は
多少転がります。
プラスマイナス0の家はありません。
部屋全体でも高低差は5mm程度ある家は多いです。
ビー玉が転がるスピードが速い、壁に亀裂がある、
サッシの締りが悪いという方は一度専門家に見て
もらうと良いです。
地盤沈下の事例はいくつかありまた、紹介したいと
思います。