欠陥住宅事例24
こんにちは住宅検査カノムの長井です。
今回は「電気屋さんによる断熱材撤去」を紹介します。
■今回の事例_____________________
・ユニットバスの外壁側 換気扇貫通部の断熱材めくれ
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先回に引き続き「ユニットバス天井裏」でよく見かける
例です。
完成した現場を検査する際、構造的な欠陥を発見しやすいのも
この天井裏です。
業者側からするとこの部分を注意して施工しておけば
他の部分は破壊しないと見えないため
完成後にどんなプロが検査しても瑕疵は見つからない。
しかし、こんなこと考えている業者はいませんし、
きちんとやる業者は最初からこの部分もきちんと施工します。
話はいきなりそれましたが
建築の瑕疵には結構
電気屋さん 水道屋さん ガス屋さん 空調屋さん
などの設備業者が原因の例が多い。
今回の例もそうですが
せっかく大工さんがきちんと付けたものを
あとから電気屋が外してしまってます。
電気屋さんは断熱材の重要性をわかっていないため
自分は悪いとは思わずやっているでしょう。
せっかく断熱材を入れても少しの入れ忘れが
家全体の断熱性能を大きく落とします。
地球温暖化の影響で今後住宅の断熱材もより注目を受ける
でしょう。現場施工でせっかくの性能をだめにしないよう
にしたいものです。
※完成済みの現場はサーモグラフィー赤外線カメラで
断熱材の施工は判断できます。
特に外気温の影響で夏、冬はわかりやすいです。
◆対策
電気屋はじめ設備業者を教育する事が大切です。
しかし、なかなか教育しきれないため
現場管理者などがチェックしていくしかないでしょう。
大工さんなどはこれらの現象を見ても
電気屋に何も言わないですし、自分で進んでは是正しません。