欠陥住宅事例28

こんにちは住宅検査カノムの長井です。
 
 
 今回は『基礎下の地固め不足』を紹介します。
 
 
■今回の事例______________________
 
 ・基礎下の地盤が緩い
  人が踏んだだけで『砕石』が下がる⇒かぶりも不足
  
  __________________________
 
 28

 
 

 今回の現場は『柱状改良』という『杭』のようなものが
 施工済みで、杭で基礎を支えているという考えからか
 基礎下の地盤がきちんと固められていません。
 
 そのため、人の重さで鉄筋と地面の間隔を取っている
 「かいもの」(業界ではサイコロと言います)
 が地盤にめり込んでいる状況です。
 
 この状況も好ましくないですが
 鉄筋が下がることにより鉄筋と地面の間隔、
 いわゆるコンクリートのかぶりも規定の6cm
 取れていません。
 
 
 たくさんの現場を見てますが
 杭の配置は設計者によっていろいろです。
 
 1階の壁がある場所(基礎の立ち上がりがある)だけに
 施工してある場合と
 全体に均等に打っている場合があります。
 
 前者の場合は「ベタ基礎」というよりは
 「布基礎・・逆T字型」的な考えでしょう。
 
 
 杭を打つ場合でも基礎直下の地盤を締め固める事は
 常識です。
 
 ちなみに
 
 公庫仕様書を引用しますと
 「・・(前略)・・砕石地業の場合はソイルコンパクター
 2回締め以上又は振動ローラー締めとし、凹凸部は、
 目つぶし砂利で上ならしする」
 
 機械の名称がピンとこないと思いますが
 きっちり締め固めるという意味です。
 
 平成12年に住宅にも地盤調査が義務付けられてから
 基礎の下に『表層改良』、『柱状改良』などの基礎補強
 が増えました、一部の基礎屋さんが地固めしなくてもいい
 という考えを持っているかも知れません。
 
 
 
 
 ◆対策
 
 基礎の図面又はかなばかり図には基礎下に敷く
 「砕石」の厚さの記載があります。
 だいたいは10CMが多いです。
 
 まず、この厚さを守らせる事。
 
 あとは砕石を敷く前の元の地盤がぬかるんだ状況の場合は
 乾かすか、改良材などで固めてから作業させる事です。
 
 
 
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■(2)編集後記

 
 ネット系の知っている会社からこんなサイト紹介してもらいました
 
 畳業界の裏話
 
 http://www.kyoto-tatami.com/secret/index.htm 
 
 ご参考に読んでみてください。

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