欠陥住宅事例5
こんにちは住宅検査カノムの長井です。
今回は在来工法の耐力壁不足の例を紹介します。
(耐力壁とは地震や風などの水平力を受ける壁のこと)
■今回の不備_______________________
・筋交い以外の耐力壁の施工が間違っている
1、外部の構造用面材(ダイライト) 上側外周に釘打ちなし
(4周に規定の釘打ちが基本)
2、内部石膏ボードの耐力壁 ビスピッチ、ビスの種類が違う
(ピッチ、材料は決められている)
これでは規定の耐力が出ません。
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「筋交い以外の耐力壁」についてお話します
最近は外壁に「ダイライト」や「合板」を張るケースが
多くなっています
ダイライトはこちら http://www.daiken.jp/b/dailite/index.html
モイスはこちら http://www.moiss.jp/index.php
確かにこれらを張ると地震に対し強くなることが
素人でもわかるでしょう。
これらの不備(規定の耐力が出ない)で多いのは
1、釘の種類が違う、間隔が違う、
釘を打ち忘れる、釘がめり込み過ぎる
2、換気扇開口など適切に処理しない
などです。これらを使う比率が低いため現場で基準が
徹底されていません。
施工時は上記をよく見て頂くと良いです。
実は今回行った現場 集合住宅(アパート)です。
集合住宅の現場(店舗も似てます)で言えることは
「戸建て住宅の現場に比べ大工の腕のレベルが低い」
なぜ だかわかりますか?
施主自身が自分の家でないという意識があり、
業者にお任せで品質にうるさくないお客が多いからと
アパートは戸建てより大工単価が低いため
腕の良くない大工が集まるからです。
彼らは品質よりも早く終わらせる事しか頭にありません
(どこかの戸建てメーカーの大工も同じですが・・・)
耐力壁がどこで、ここだけはきちんと施工しないと地震で
崩れるなどの意識はほとんどありません。
監督も確認申請書など見てないため、耐力壁の位置すら
知りませんしビスの基準など質問してもわかりません。
あきれた一面です。
今回から編集後記は省略します。