欠陥住宅事例43
こんにちは住宅検査カノムの長井です。
『アンカーボルトの不備』を紹介します。
■今回の事例_____________________
・土台接合部にアンカーボルトがない
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土台は基礎の上に連続して置く材料のことで、アンカーボルトで
基礎と緊結します。
断面は在来工法で105mmか120mm角がほとんどで
長さは4mが通常最長のためどこかで継ぎ目が出来る。
専門用語で想像が付かないと思いますがこのジョイント部は
通常「腰掛けかま継ぎ」という形態で加工される事が多いです。
写真を見てもらった方がわかりやすいですが
はめ込み式で片方がもう片方を上から押さえる形です。
この押さえる側にアンカーボルトを入れないと
基礎と緊結できません。
ちなみに2×4の場合はこのような「腰掛けかま継ぎ」では
なく単なる付きつけのため、両側にアンカーボルトが必要です。
◆対策
基本は図面をきちんとすることです。
このジョイント部はズレ易いのでジョイント位置を正確に把握し
現場でも寸法を確認する事が間違いを防ぎます。
アンカーボルトはコンクリートを打つ前に設置した方が
もちろん良いです。
それでも今回のように間違ってしまった場合は
専門職によるケミカルアンカー施工で対応します