欠陥住宅事例27
こんにちは住宅検査カノムの長井です。
今回は『防水シートの重ね巾不足』を紹介します。
■今回の事例_______________________
・建物のコーナー部で防水シートを継いだ際
重ね巾が足らなかった。
規定・・法律にはないですが通常、コーナー部分で防水紙を
継ぐ際は180mm(上下は90mmの倍)欲しい。
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『防水紙』とは?
躯体の外周に張る、『防水』と『浸湿』の役割のもの
水は通さないけど躯体から出た湿気は通すもの
商品の一例を見て頂くと理解しやすいと思います。
↓
旭・デュポン フラッシュスパン プロダクツ株式会社
http://www.tyvek.co.jp/construction/product/housewrap/
普通に考えると
防水は一番外側の外壁材で十分のように思えますが
木造住宅はほとんどが外壁材と防水シートの2重防水です。
外壁材はジョイントのコーキング切れなどがあれば
雨漏りします。それを最終で防ぐのがこの防水シートです。
役割としましては結構重大です。
施工方法ですが
防水シートはロール状になっていまして下から順に張り上げ
留め付けはホチキスの針のようなもので留めます。
窓などの開口部は防水テープを張って密着します。
◆対策
きちんとした職人に張らせる事。
雨が降るからと急いでアルバイト的な職人代役などに
やらせない事。
雨が漏りやすい箇所を重点にチェックする事です。
漏りやすい場所は
・窓廻り
・下屋などの取り合い
・バルコニー手すり壁取り合い
・今回のような出隅、入隅などです