欠陥住宅事例51
こんにちは住宅検査カノムの長井です。
『筋交いの欠損』を紹介します。
■今回の事例_____________________
・筋交いを切り欠いてホールダウン金物を取り付けた
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写真を良く見て頂くと金物(ホールダウン)が筋交いに
めり込んでいるように見えませんか?
これは筋交いを取り付ける際に金物が邪魔な状況でしたが
どうしてもそこにしか付かないため金物の形に
筋交いを削り取り付けた例です。
これについての解説はあえてするまでもないですね
違法であり、耐力低下は確実です。
建築基準法施行令45条 4にも
「筋かいには、欠込みをしてはならない・・・」
と記載されてます。
地震力などの力がかればこの部分で破断するでしょう。
今回の問題は
・大工が平気でこのような仕事を行なう
・監督が気が付かない
・中間検査(確認検査機関)でも気が付かない
監督などが気が付かない原因は・・・?
全部見ていない、気にしない からです。
◆対策
第三者検査等に頼らない場合は
自分で現場を見るしかないでしょう。
今回のような筋交いの位置がうまく付かない事例でも
必ず別の方法はあります。
完成すると見えなくなる部分だけにきちんとした検査が
やはり必要です。