欠陥住宅事例26
こんにちは住宅検査カノムの長井です。
今回は『土台火打ちが切られている!』を紹介します。
■今回の事例____________________
・床下点検口をあけたら・・・
ノコギリの切れ目が深さ1CMも入っている
『火打ち土台』を発見
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『火打ち土台』
木造で基礎と柱をつなぐ重要な役割をする『土台』の
コーナー部を固める役割の斜め部材です。
同じような形で2階の床部、天井部の一部のコーナーにも
『火打ち』という部材が付きます。
今回、このような状況になった経緯は床下点検口をあとから
あける際に大工さんが上から丸ノコ(電動ノコギリ)
で合板と一緒に切ったためです。
もともと、床下点検口を火打ち土台のある場所に
付ける事自体が間違っています。
開口が狭くなるからです。
今回のような例は稀ですが、検査でよく見かけるのは
土台火打ちの位置が適当な場合に入っている事が多いです。
現場監督さんの勘で入っている場合が多いのでは
ないでしょうか。
普段、土台はアンカーボルトで基礎に緊結されているため
動く事はないですが、火打ち土台は大きな地震時などは
有効に働くはずです。
◆対策
木造住宅には木を加工するための「プレカット図」という
ものがあります。
(2×4には組み立てのための躯体図があります)
これを監督さんにきちんとチェックしてもらう事です。
検査においても躯体図を頂く場合が多いですが
図面を出してくれるような業者は躯体のミスが少ないです。
反対に図面をくれない業者ほどこのような間違いが多いです。