欠陥住宅事例44
こんにちは住宅検査カノムの長井です。
『座金がない』を紹介します。
■今回の事例____________________
・ボルト接合部のナット部に座金が使われていない
________________________
写真を見て頂くと、ナットの下に座金がないことが
わかるでしょうか?
「座金とは?」と言うあなたのために
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%BA%A7%E9%87%91
座金がないと今回の例の場合、地震など大きな力が
かかった際、木にナットがめり込むでしょう。
めり込めば固定部が緩んでしまうのは確実です。
今回の件は建築基準法施行令にも記載があります
(下の法の2です)
第四十七条 構造耐力上主要な部分である継手又は仕口は、
ボルト締、かすがい打、込み栓打その他の国土交通大臣が
定める構造方法によりその部分の存在応力を伝えるように
緊結しなければならない。この場合において、横架材の
丈が大きいこと、柱と鉄骨の横架材とが剛に接合している
こと等により柱に構造耐力上支障のある局部応力が生ずる
おそれがあるときは、当該柱を添木等によつて補強しなけ
ればならない。
2 前項の規定によるボルト締には、ボルトの径に応じ
有効な大きさと厚さを有する座金を使用しなければならない。
(上の方は専門用語が多くわかりにくいと思います、
簡単に言うと構造上主要な部材(柱、梁など)の端や接合部は
きちんと固定しなさいと言う事です。)
◆対策
木造住宅の場合、金物類は躯体材と一緒に入ってくるため
座金もセットになっているはずです。
大工さんの手抜きによる部分が原因となりやすいため
上棟後の確認が必要です。