欠陥住宅事例50
こんにちは住宅検査カノムの長井です。
『1階天井裏で外の光が見える』を紹介します。
■今回の事例_____________________
・1階天井裏の断熱不備
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写真は1階の天井裏からバルコニー側を撮った写真です。
このバルコニーの裏側には穴がたくさん開いた板が
使われて、その穴から光が差し込んでます。
この穴は外壁材と躯体間などの通気のために開いていまして
決して建物内部へ空気が入るためではありません。
本来、断熱材は建物をぐるっと囲わないと効果がありません
このように大きく断熱されてない箇所は論外・NGです。
ただ、知恵として知っていただきたいのは
囲うだけでは空気の動きに対応できません。
空気の動きとは?
地球上で風が吹いたり、上昇気流が起きるとか
空気は温度や気圧差で動くものです。
今のような冬場は暖房した暖かい空気は
本例ような冷たい外気へ接する隙間が上方に
あるとそこへ逃げるんです。
つまり上昇気流(煙突のような現象)が起きる。
(今時、煙突は珍しいためピンと来ない?)
戸建て住宅で2階や下屋の天井に隙間があると
屋根裏へ暖かい空気が煙突現象で逃げて、
そこで屋根裏の板など冷たい物に接すれば
「結露」が発生します。
結露のメカニズムは複雑なのでまた、少しずつ
説明していきます。
◆対策
この断熱は大工さんでも理解していない人が多いです
わからない人がやればきちんとできない可能性は高く
監督や検査員のチェックに頼るしかないです。
予算に余裕があれば
専門職(大工さんの手によらない)
による断熱工事をお薦めします
間違いがやはり少ないです。
ウレタン吹付け、セルロースファイバーなど