欠陥住宅事例10
こんにちは住宅検査カノムの長井です。
先週行った2×4の躯体検査の事例を紹介いたします。
■今回の事例_______________________
・電気屋さんによる
2階床根太(床を受ける木材)の穴あけ不備
□2階の床根太 「部分的に集中して穴を開けた」
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穴の上下の位置は良いですが、穴同士が接近して
開いているのがNGです。(この部分が弱くなる)
基準は梁の高さ以上(今回240mm)穴を離すことです。
2×4の検査をする上で私が参考にしているものは
公庫が出している2×4の基準が書かれた本 数冊です。
今回の事例のように原因が電気屋さんによる場合
電気屋さんがこのような基準書を見ているかというと
まず、ほとんどの電気屋さんは見たこともないでしょう。
断言できます。
2×4専門の電気屋さんか三井ホームさんなどであらかじめ
指導を受けた電気屋さんでない限り2×4の基準は
知らないです。
大工さんも自分の仕事の基準以外は気がないため
電気屋さんが間違って穴を開けた箇所を見た場合、
頭の中では「この部分弱くなりそうだ」と思っても
口には出さずに終わってしまうでしょう。
大工さんがボードを張ればこの部分は隠蔽され
誰も後から見れなくなります。
◆このような場合の対策
電気屋さんに限らず水道屋さんなども同じケースですが
設計者や監督がチェックをしっかりする事でしょう。
職人任せはダメです。
木造住宅はとかく基礎や大工さんが重要だと考えて
しまいますが
現場に入る全ての職人さん全ての仕事が大事です。
ちなみに私は通常、断熱材検査の段階で設備屋さんの
仕事をチェックします。
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今回で10回目のメルマガ発行です。
まだ、始めて1ヶ月も経っていませんが早めに
10回目を迎えました。
今月基礎のチェックシートを一部修正、追加したため
PDFデータでダウンロードし公開いたします。
(検査の最後にお客様には記載に渡しておりますが公開
は初です明日以降スタートのお客様に使う新しいものです)
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公開期限は7月15日です。知識として参考にしてください。
(基本的に公庫基準を取り入れています)