欠陥住宅事例29
こんにちは住宅検査カノムの長井です。
今回は『棟換気下地穴 開口不足』を紹介します。
■今回の事例_______________________
・屋根裏の熱気を抜く、屋根の頂部(棟)につける空気抜き換気穴
合板下地の段階での穴あけが小さくかついい加減。
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最上階の天井裏は屋根からの熱で夏場暑くなり、
その熱気を抜くために屋根裏部分に換気を設ける。
基準としては公庫仕様書8.9小屋裏換気を参考にすると
良いです。
一部抜粋
1.小屋裏換気孔は、独立した小屋裏ごとに2カ所以上、
換気に有効な位置に設ける。
2.換気孔の有効換気面積等は、次のいずれかによる。
以下省略 各パターンの有効面積などの記載あり。
熱は高い箇所に上がるので屋根の頂部で抜く「棟換気」は
効果が高いとして多くの設計者や建築会社が採用していますが、
今回のようにせっかく仕上げ屋根材部分で換気巾を設けても
下地の穴が小さければ性能が十分出ません。
この小屋裏換気は最上階天井面ではなく屋根面で断熱すると施工
の必要はありませんが、屋根断熱でも屋根材と下地合板の間に
通気を設けて棟換気を付けて抜く施工方法も多いです。
◆対策
棟換気材は外部からは良く見るとわかります。
ただし、瓦の場合は換気部材自体がないものもあります。
今回問題となった下地合板の開口は内部から見ると
確認は容易です。