欠陥住宅事例53
こんにちは住宅検査カノムの長井です。
『アンカーボルトの不足』を紹介します。
■今回の事例_____________________
・土台端部でかつ、筋交いが付く箇所にも関わらず
アンカーボルトの施工がない
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。
基礎と躯体(土台・・写真の基礎の上にある横架材)
はアンカーボルトで接合されています。
基礎がいくら頑丈でも上の躯体ときちんとつながれて
いないと大風や大地震で離れ、建物は倒壊するでしょう。
アンカーボルトの基準ですが、2階建てでは
土台端部及び2.700mm以内にあればよいです。
(3階、2×4は2.000mm以内です)
これ以外に
公庫仕様書3.3.8には耐力壁(筋交い、合板など)の
両端、柱下部の近接した位置に必要とあります。
(ただし、ホールダウンがある場合は省略可)
これは、引き抜き力がかかる箇所に必要であると言う事です
つまり、土台端部と耐力壁両端の柱、そして2.700mm
以内に必要です。
よく、「公庫融資使わないから耐力壁の柱のアンカーボルト
は関係ないだろう」と反論されます。
某 10年保証する検査会社もこの件は、必要なしという
判断を先日ある現場で出しました。
単純に考え、プロでなくても必要かどうかわかるはず
また、アンカーボルトは1本いくらするの?
と言いたくなります。値段も入れる手間も利益を減らす
程ではないでしょう。
◆対策
これらの基準をよく理解していない会社もまだ多くあります
図面のチェックと現場での入忘れがないかのチェック
が必要です。
アンカーボルトは現場では確認できる時期はわずかで
後からでは見えない重要な箇所です