阪神淡路大震災から20年
この地震をきっかけに、建築基準法が改正されたり
昭和56年以前に建てられた家の無料耐震診断が実施されるようになった。
無料耐震診断の実施率はかなり高くなっていますが、
補強工事はほとんどされていない。
診断をして、危険を認知しながらも、金銭的な事情などで
補強工事ができない家が大半です。
私自身、行政の耐震診断を過去100件くらい行ってきました。
100件中、補強工事を行った家は3,4軒と記憶しています。
補強工事の実施率を上げていくのは今後も困難だと思います。
都市部で大地震が発生すれば、同じような被害が起きてしまうでしょう。
昨年の長野県北部地震で、耐震補強を実施した家は、それなりの効果が
あったようです。そのあたりをもっと一般に宣伝すれば、補強工事を
行う人が増えると思います。