事例751『アンカーボルトの位置が柱から離れすぎている』
高3の娘が、学年末試験で赤点を取り、
先週から早朝補修授業に出ています。
昨年夏から、娘の弁当造りは私の担当。
おかげで来週末まで、いつもより1時間早起きです。
■(1)今回の事例______________
「アンカーボルトの位置が柱から離れすぎている」
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◆写真解説
アンカーボルトの位置が柱から遠い。
規定では引抜き力のかかる柱から200mm以内に設置する。
写真は450mm。
◆内容説明
平成12年の法改正(告示1460号二)で、柱の引抜き力に応じて
柱の仕口に金物を付けるようになりました。
柱脚に付ける金物は、土台と柱が離れないようにするもの。
土台と基礎の緊結は、基礎から埋め込むホールダウンボルト以外は
アンカーボルトの役割です。
引抜き力がかかるのは、主に耐力壁部の柱。
耐力壁部の柱芯から200mm以内にアンカーボルトが必要です。
(木造住宅工事仕様書(フラット35)や金物メーカーの規定)
これが案外守られていない現場が多いです。
◆対策
基礎伏せ図にアンカーボルトの位置を明記させ。
不足がないかチェックをする。
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■(2)編集後記
昨日検査に行った家の隣は、
同じく新築で引渡し前の共同住宅。
現場内がやや騒がしく、役所の作業服を着た人たちが複数居て、
大きな声で何か指示していた。
暖かい日で窓が空いていたため、声が聞こえてきた。
どうやら、防火基準を全く無視して施工したことが
役所にばれたようです。
なぜばれたのか分かりません。
誰かが告発したのでしょうか。