事例752『シーリングの不備』
今日だけで2件の床下に入りました。
そのうちの1件で、かなり気持ち悪いものに遭遇。
何の虫か、名前は分かりませんが、初めて遭遇しました。
狭い空間だけに、向かって来られたら逃げることが困難。
何だか分からないものには遭遇したくないですね。
■(1)今回の事例______________
「シーリングの不備」
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◆写真解説
サイディングのカットミスにより窓上の目地幅がなく、
シーリングが未施工。雨漏りや小口からの吸水の懸念がある。
◆内容説明
窓上のシーリング未施工は、防水テープ等に不備があれば
雨漏りの原因になります。また、サイディングの小口から
水を吸ってしまうと、材料の劣化が早まります。
外壁材のサイディングの動きを吸収するため、
シーリング目地は重要です。
シーリング2面接着と目地幅確保のため、
本来、シーリングの目地には「ハットジョイナー」という
ハット型の金物を使う必要がある。
材料費が惜しいためか、窓廻りは省略されていることが多い。
ハットジョイナーは、使用するサイディングの厚さに応じ
高さがいくつかあります。シーリング厚さが6mm以上
確保できるものを選択することが重要です。
◆対策
外壁の施工中に、窓廻りのシーリング目地をチェックする。
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■(2)編集後記
完成した家の屋根裏、床下の検査で
点検口から顔を入れるだけと、隅まで入っていくとでは
内容は全く違います。
木造住宅の基礎は、壁の下に基礎の立ち上がりがあるため、
点検口から覗くだけでは、全体を見ることはできません。
屋根裏も点検口からでは、せいぜい1,2Mくらいしか
詳細に見ることはできません。
せっかく検査をするなら、奥まで入ってもらいましょう。