事例759『ボルトによる基礎の割れ』
このところ現場に出ている時間が多く、書類が溜まっています。
また、月刊誌の原稿締切も近いので、明日から書類作成に
ある程度の時間を割くつもりです。
メールの返信などが遅れるかもしれません。
■(1)今回の事例______________
「ボルトによる基礎の割れ」
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◆写真解説
土台から外れてしまうほど、ホールダウンボルトを
基礎の端部に入れた。
躯体組み立て時に力がかかり、ひび割れが発生。
◆内容説明
大地震時などに柱が引き抜けることを防止する
ホールダウンボルト。
この現場は、ボルト類のほとんどが横方法にずれていた。
たぶん、コンクリートを流す最中にボルトをセットした
と思われます。※業界用語でこの方法を「田植え」と言います。
事前にセットする方法に比べると、高さや位置がずれ易い。
今時、田植えをしている業者は、品質の意識が低い。
◆対策
図面にボルトの埋め込み位置を記載する。
コンクリート打設前に位置をチェックする。
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■(2)編集後記
コンクリートにクラックは付き物。
間違っていませんが、クラックを減らすこともできますし、
限りなく0にすることも可能です。
当然、運任せではダメで、コンクリートの配合から、
打設時の手順など、いろいろ行うことがあります。
職人に急にやれと言うと、単価を上げろと言われるでしょう。
少しづつ、改善をしていけば、職人も慣れてきます。
これから家を建てる方は、工事前にひび割れの起きない
基礎を造ってくれとオーダーすると良いです。
(手間などが増えるため、追加料金が発生する可能性あり)