事例761『アンカーボルト ナット未施工』
今日発売の日経ホームビルダーに
アンカーボルトの埋め込み深さについての記事を書いています。
また今日は、次月号の原稿の締め切り日。
建築のプロにとっては、面白い内容を書いたつもりです。
購読がまだの施工者の方、ホームページをリンクしておきます。
http://kenplatz.nikkeibp.co.jp/HB/
■(1)今回の事例______________
「アンカーボルト ナット未施工」
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◆写真解説
アンカーボルトのナット締めがない。
基礎と緊結できないため、大地震時に土台が浮き、
建物が破損しやすくなる。
◆内容説明
基礎のアンカーボルト。ナットの施工忘れ。
最近の木造住宅は、躯体組み立て時に1階床を組む家が多く、
アンカーボルトをあとから見ることができない。
写真は配管スペース内で床がないため
たまたま確認することができた。
全てを施工し忘れるようなことは、通常はない。
ナットがいくつか不足し、未施工になるケースが多い。
◆対策
1階の床が施工される前に、アンカーボルトのチェックを行う。
木造住宅の新築検査では、土台施工時の検査をお勧めしております。
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■(2)編集後記
先日、テレビ局のディレクターが
「住宅の多くは、資格のない営業がプランを書き、
資格のない現場監督で工事を行うんでしょう」と尋ねてきました。
新築工事なら1500万円未満、リフォームなら500万円以下
の工事は建設業の許可も不要ですし、
建設業の許可だけ何とか取得し、実際、社内に建築のプロはいない
という会社も存在します。
確認申請や専門的なことは、外注の建築士へ出せばよいので、
社内に業務に精通した建築士が居なくてもよい。
建築の請負は扱う金額が高いため
金儲けを狙い、建築の知識がなくても建築会社を興す人も多い。
そんな会社は、利益しか考えてないため、
いい職人は離れていく。そうなると、品質も確保できなくなる。
欠陥住宅をつかみたくなければ、きちんとした第三者にチェックをさせるか
業者の技術力を見抜くことが重要です。