事例767『屋根耐力不足』
週明けに重大な仕事が入っています。
その準備、覚えることなどで頭が一杯になってきました。
貴重な経験の場なので、準備万端で挑むつもりです。
■(1)今回の事例______________
「屋根耐力不足」
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◆写真解説
耐震等級3の家。屋根下地の板、幅が180mm必要なところ90mmしかない。
屋根面の耐力が確保できず、耐震等級3でなくなる。
◆内容説明
耐震等級計算の床倍率算定において
屋根下地材の寸法や釘ピッチが指定されている。
この現場は、設計者が幅180mm、厚さ9mmを指定したが
施工者が図面をよく見ず、幅の狭い材料を注文した。
木造2階建てでは、耐震等級2以上を取らなければ、
屋根面の計算は必要ないため、材料は何でも良い。
普段通り施工し、間違ったと思われる。
◆対策
耐震等級が標準でない会社で間違いが起きやすい。
屋根や床の下地材、釘までチェックする。
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■(2)編集後記
弊社が新築検査をした現場で水漏れが起きました。
発生個所は、お風呂の追い炊き管。
検査で浴槽、洗い場の排水接続は確認しても、
追い炊き配管の接続まではチェックしていません。
浴槽と外壁間の狭い隙間にあり、覗き込むのも困難な位置だからです。
水漏れは家にとって重大な事故。
発生ゼロを目指し、対策しないといけません。
大手ハウスメーカーの場合は試運転をしっかり行います。
そのため、完成検査時に水漏れを確認できます。
問題は、試運転をしないで引渡しをする会社。
今後、完成検査時に設備の試運転が未実施の場合は、
弊社で試運転を行うようにします。
ただし、ガスがきていない場合、追い炊きの試運転は不可能です。
(エコキュートは通電されていればOK)