事例768『外壁目地の割れ』
今日午前中は電車で移動。
名古屋駅や新幹線は非常に混雑していました。
このところ雨ばかりで、傘を持っての移動は大変です。
■(1)今回の事例______________
「外壁目地の割れ」
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◆写真解説
外壁材(サイディング)が1枚だけ収縮し目地が切れた。
原因は固定不良などが考えられる。
◆内容説明
外壁のシーリング切れ。
3,4年で切れても、経年劣化を理由に無償修理に応じない業者が多い。
品確法で10年の雨漏り瑕疵担保期間があるため
10年間は切れない施工が必要です。
シーリング切れの原因で多いのは
・厚さ不足
・接着面の未乾燥
・プライマー(付着を高める下塗り材)の施工不良
・外壁材の収縮 など
シーリング工事は意外と手間がかかるため、
手抜きをされやすい工事の一つです
◆対策
作業を1日見張ることは時間的にできないので
作業手順、材料などをあらかじめ確認する。
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■(2)編集後記
「欠陥住宅の原因は?」と聞かれることが多いです。
その時の答えは、建築士の監理が機能していないこと
現場監督、職人の無知などと答えます。
業界以外の方に「現場監督は資格が無くてもできるのか」と
聞かれることも多いです。
住宅の現場では資格が無くても現場監督になれます。
住宅以外ではある一定以上の規模になると
施工管理技士などの資格が必要です。
ただし、その場合でもサブや見習いであれば当然資格は必要ありません。
資格が無くても経験があればいいという意見もありますが
欠陥を防ぐには経験より、やはり知識が必要です。
(ここに使う釘はこれで、間隔は何ミリなどという知識など)
知識を得るには勉強が必要で、
資格の勉強も知識向上になります。
資格だけでその人の知識は判断できませんが、
資格がある人は勉強を一時でもした証拠です。
資格が無い方に比べ、信頼されやすいです。
取っても仕方がないと決めつけず、建築士や施工管理技士の
資格取得にチャレンジしてもらいたいと思います。