事例771『かぶり不足』
今日は朝一番で岐阜県関ケ原、そのあとは静岡県浜松市。
方向が正反対の現場予定が、同じ日に入ってしまいました。
高速道路があるので、距離はありますが
それほど移動時間はかかりません。
■(1)今回の事例______________
「かぶり不足」
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◆写真解説
ベタ基礎スラブ筋のかぶり不足。
規定で6CM必要なところ2CMしかない。
基礎の耐久性などに影響する。
◆内容説明
下にあるコンクリートは「捨コン」。
位置を出すための墨を付けたりする役割などがある。
このコンクリートをかぶり厚さに入れてもよいと
思っている人が多い。
建築基準法施行令第79条の記載は以下。
「(前略)・・基礎(布基礎の立上り部分を除く。)にあつては
捨コンクリートの部分を除いて6cm以上としなければならない。」
はっきり、捨てコンクリートを除いてと記載されている。
また、防湿シートがあるから6CMなくても大丈夫と言った人もいた。
捨コンがダメなので、当然、防湿シートがあっても
かぶり厚さは軽減できません。
◆対策
コンクリートを打たれてしまうと、確認が困難。
配筋検査でかぶりをチェックする。
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■(2)編集後記
非常にたくさん現場を持っている現場監督さんがいます。
その方の連絡方法は、メールなどは使わず、電話だけ。
先日、検査日程を電話で打ち合わせ。
検査前日、確認の電話を入れると、「来週じゃなかった?」と
言われてしまった。
電話だけのやり取りの場合、こういった食い違いが結構あります。
私がハウスメーカーにいた頃で、まだ携帯電話も珍しい時代。
会社の決まりで、必ずFAXで用件を伝えろという指示があった。
一時、自宅用のFAXを会社から支給されたほどです。
私のまわりでは忙しい人ほど、メールやメッセンジャー、
ラインなどで連絡をしてきます。
あとあと記録が残るなど、電話だけより確実です。
私宛の連絡も、電話だけでなくショートメールなどでも構いません。