事例772『鉄筋の露出』
GW前に検査依頼が集中し、GW中でも検査に来てほしいと
いう依頼が2件ありました。日程を調整していくと
やはり休み明けになりそうです。
連休明けの予定が埋まり出しています。
GW明けすぐの依頼は、早めにお問い合わせください。
■(1)今回の事例___________
◆写真解説
基礎の人通口をあけ忘れ、あとからコンクリートを
斫ったため鉄筋が露出している。
鉄筋も切断している。
◆内容説明
木造住宅の基礎。
点検のために基礎の立ち上がりに
幅600mm程度の人通口を設けます。
この現場は、基礎が完成してから1ヶ所未施工に気づき
コンクリートを斫り、鉄筋を切断し、人通口を設けた。
鉄筋自体の露出で、かぶりゼロですし、
鉄筋を切断していることも、耐力上問題がある。
◆対策
図面チェックや配筋検査時に確認する。
===========================
■(2)編集後記
これから検査を依頼する方に、他社との違いを訪ねられました。
大きな違いは、フランチャイズでないこと。
全国展開しているところほど、検査にくるのは
設計事務所の建築士のアルバイトです。
それが悪いとは言いませんが、
検査経験数もそれほど多くないでしょうし
本部が経費を引くため、報酬自体は安いはずです。
建築は現場ごとに内容がいろいろなので、
コンビニや飲食店のように、商品の質を統一が難しい。
また以前、裁判に関わる検査会社は判断が
裁判所基準になるのではという質問を受けました。
是正の話し合いで折り合いがつかず、紛争になる恐れがある時、
内容が瑕疵であると認定されない恐れがあり、
依頼者の不利益が予想される場合がある。
このようなケースでは、この辺りで折り合いを
付けるべきだと勧めることがあります。
もちろん構造的に危ないなど、重大な瑕疵である場合は
強気に背中を押します。
何でもかんでも、強気に押し、紛争を勧めることは
弊社にとっては書類を書くなど、儲けになりますが、
お客さんが損をする可能性があります。