事例775『屋根合板の釘が弱い』
この冬、風邪を引かなかったと油断をしていたら
娘の風邪がうつったようで、のどが痛い。
やることはたくさんありますが、
早めに寝ようと思います。
■(1)今回の事例____________
「屋根合板の釘が弱い」
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◆写真解説
屋根合板をとめる釘が構造計算で指定した構造用の釘でない。
設計上の耐力がない。
◆内容説明
構造部分には構造釘を使うのが基本。
構造釘はJIS規格品であり、径が太いため値段が高い。
大工さんに釘を用意させると、屋根合板は
細く安い造作釘を使うケースが多い。
耐震等級などの計算をしない限り、違法ではないが、
耐震性を高めるには、屋根面もしっかり構造釘で固める必要がある。
◆対策
図面に釘の種類を明記する。
現場で使用する釘の種類を確認する。
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■(2)編集後記
季節外れの台風が来ました。
名古屋も昼からは雨、風が強かったです。
雨漏り検査へ行くとその家は、雨漏りしやすい納まりであったり、
雨漏りしやすい材料を使っていることが多い。
デザイン優先で雨漏りリスクを考えていない。
雨漏りしやすいデザインでも、施工をきちんとすれば雨漏りは防げる。
それには職人の気遣い、知識、腕が重要になる。
しかし、この近年の異常気象は、ベテランの職人でも
予測できないようなところから雨が漏ったりしています。
雨漏りの事例についても、今後いろいろ紹介していきます。