事例776『2階床合板釘の長さ不足』
裁判所へ出す書類、瑕疵検査書類、雑誌の原稿。
それぞれ締切が迫っているため
今日、明日共に現場の予定を入れていません。
集中しないと書けないものばかり、
この週末で何とか目途を付けたいです。
■(1)今回の事例______________
「2階床合板釘の長さ不足」
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(釘頭に65(mm)の表示あり)
◆写真解説
2階床合板をとめる釘の長さが65mm。
構造計算での指定は75mm。
10mm短く、設計上の耐力がない。
◆内容説明
JIS規格品の構造釘を使っているが長さが足らない。
2階床合板の釘は、先回の屋根合板と違い、
構造計算をしていない物件でも、瑕疵に該当することがある。
それは、火打ち梁を省略している場合。
24や28mm厚の合板のみで床剛性を取る場合は、
75mmの構造釘を使う必要がある。
床剛性が低いと耐震性に影響が出る。
◆対策
図面に釘の種類、長さを明記する。
現場で使用する釘の種類、長さを確認する。
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■(2)編集後記
事務所まわりの再開発に伴い、立ち退き等で
この1年で駐車場が3回もかわった。
先日、駐車場を管理する不動産屋さんと話す機会があった。
移動のたびに貸主が変わり、契約をするため、
手数料がもったいないと嘆いている人が多いようです。
駐車場だけでなく、土地や建物の売買時の仲介手数料も
もったいないと思っている人も多い。
仲介手数料は成功報酬制、いい面もあれば悪い面もあります。
この仕事をしていて思うのは、成功報酬制だから
多少嘘をついたり、強引な事をしてまで売る営業がいる。
売れなければ、報酬はゼロ。また、リピートで買う客は少ないため
悪意が働いてしまうのでしょう。
不動産だけに限らず、物を買う時はよく確かめる必要があります。
SNSが盛んな時代ですが、人のいう事を鵜呑みにせず
自分で情報を取り、判断することが大切です。