事例782『床のカビ』
今日はスケジュールを詰め込みすぎました。
用事は3件ですが、移動距離がやや長い。
事務所に戻るのは日付が変わる頃でしょう。
■(1)今回の事例______________
「床のカビ」
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◆写真解説
床材の表面に黒い点。これはカビです。
濡れた下地合板の上にフローリングを施工したのが原因。
◆内容説明
工事中、床合板を雨に濡らし、乾かないうちにフローリングを施工する。
または、床下がかなり湿気ている場合などに起きやすい。
家を建てる時、躯体が雨に濡れることは避けられない。
合板はある程度の耐水性能があるため、多少濡れることは構わないが、
濡れた上にビニールを敷くなどして、乾燥を妨げてはいけない。
床にカビが生えると、修理は張り替えになります。
※合板をよく見ると「特類、1類」などの表示がある。
これは接着の程度の等級で特類が一番耐水性能が高い。
◆対策
躯体が雨に濡れた場合は、風を当てるなど
十分乾燥させてから仕上げ材を張る。
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■(2)編集後記
入居から数年後に不具合が出て修理依頼を売主へ連絡。
その返事は、「どんな不具合であっても対応できません。
引渡し時の書類に、確認のサインも頂いています。」
ローコスト分譲での話です。
・安い家だから保証も限定される。
・特別に値引きをしたからアフターサービスは一切ない。
このようなことを、買う時に言われていたそうです。
不動産の商売はリピートがほとんどないため
お客さんを大事にしない会社がある。
評判、口コミも関係ない。
売ってくださいとお客が来るので
売ってあげているという気なんでしょう。
デフレの勢いに乗って成長したローコスト分譲会社。
空家増、人口減の中、強気な商売がいつまで続くのでしょうか。