事例783『土台の変形』
午前中は、銀行などの雑用をまとめて片付け。
計5件もまわったため、午前中が全てつぶれ、
午後一番の現場に遅れそうになりました。
■(1)今回の事例______________
「土台の変形」
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◆写真解説
土台の反り、変形。雨に濡らした状態で施工。
その後乾燥し、反り、縮みが出て基礎から浮いている。
この箇所にはアンカーボルトがあるが、緩んでいる。
◆内容説明
写真は手前側が浮き、奥の角は基礎パッキンについている。
つまり、土台が反った。
ここまで反った土台は通常現場へ納入されない。
あとから反ったもので、他にも数か所同じ現象が存在した。
このところ、木の痩せ、反りなどによる不具合の相談が多い。
例えば、壁、天井のヒビ、段差。床の傾斜など。
業者側は、木は乾燥収縮するので仕方がない現象だと言うが
現場納入前、あとで含水率の変化が少なければ
ここまで反ったり、縮むものではない。
最近は乾燥した材料を使うのは当たり前です。
しかし工事中、雨に濡れ、かなりの水分を含んでしまうとか
たまたま、乾燥が悪い木が混ざってしまうなどの事もある。
◆対策
出来るだけ、雨に濡らさないように養生することが重要。
雨に濡れた場合は、早期に乾燥をさせ、変位を確認する。
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■(2)編集後記
雨漏りで外壁、柱、梁が腐ってしまった現場がある。
そんな状況でも補強や部材の交換が可能なため
建て替えまではしません。修理をこれから行います。
家に何か不具合が出て、修理、補修が必要になった場合
重要なのは業者の対応。
ケチな業者は、できるだけ費用を抑えようして
工事を簡単に済ませる傾向にある。
または、自社の損害額を減らすため、弁護士を入れることもある。
今、修理を検討している業者は、思いっきりがいい。
修理を徹底的に行う姿勢がある。
今回のミスも故意に行ったわけではない。
重大なミスが起きた時のことを考えると
きちんと対応してくれる業者に依頼することが重要です。
検査や裁判で、一度でも関わったことがあると
業者(社長)の思い切りの良さ、ケチなどの情報は分かります。