事例786『制振装置の固定不良』
明日は早朝出発。
今晩中に、車に道具を積み込みました。
高速走行がメインのため、ルーフの脚立をしっかり縛りました。
■(1)今回の事例______________
「制振装置の固定不良」
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◆写真解説
制震装置の固定ナット。
ボルトの出が短いため、ねじ山がナットから出ていない。
固定不良であり、所定の耐力が発揮されない恐れがある。
◆内容説明
制震装置を標準仕様にするメーカーが増えています。
そのため免震装置に比べ、現場で見る機会が多いです。
写真は、制震装置の脚をホールダウンボルトで基礎へ
固定している写真。
大きな力に耐えるため、固定が非常に重要ですが、
上のナットの一部が完全に締まっていない。
ねじ山の先はナットが入りやすいように形状が違う。
そのため、ナットからねじ山をいくつか出す必要があります。
(アンカーボルトなどは通常3山以上出します)
こうなった原因は、基礎へボルトを深く埋め込みすぎた。
◆対策
コンクリート打設前にボルトの位置、高さを確認する。
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■(2)編集後記
先日検査した現場で、重大な瑕疵を発見したが、
その現象に疑問があった。
あまりにも不自然でおかしい。
このまま瑕疵を主張しても、現象が不自然な点を指摘され
相手が逃げる恐れがある。
そう思い、出来る限りのことをしていたら
最後に決定的な証拠を見つけることが出来ました。
それは、故意の隠ぺい。
帰り際に不自然だった証拠をつかみました。。
発見には、いろいろ偶然が重なりました。
特に狭い穴にカメラを入れ、たまたま決定的なものが写ったことは
非常に幸運でした。
瑕疵を知っていて隠す行為は非常に悪質です。
検査をしなかったら、一生わからなかったかもしれません。
何があるか分かりません。やはりいろんな道具を持って
検査に行くことが重要です。
今回、紛争前であるため具体的な内容は控えます。
事件が解決したら、詳しいことを紹介します。