事例792『カビの拡散』
この事例も、もうすぐ800号目。
最終1000号越えを目指しています。
この前も、写真のおかげで自分で欠陥が発見できたという
お礼のメールをいただきました。
800例もあるため、一部重複したものも多くなっていますが、
新たな例も今後掲載していきます。
■(1)今回の事例______________
「カビの拡散」
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◆写真解説
24H換気のフィルターをすり抜けたカビ。
熱交換型の換気扇のため、カビがダクト内に付着し、
室内へ戻される。
◆内容説明
家の高断熱、高気密化でカビの問題が多く発生している。
この家は床下のカビの胞子が家中に飛散した現場。
床下の空気がコンセント等の開口から室内へ入る。
また、部屋の空気が隙間から天井裏へ抜けていく。
このような、自然の空気の動きと換気扇によりカビの胞子が
家中に移動する。
部屋の空気を循環させるタイプの換気扇は
カビの胞子がフィルターをすり抜けてしまうと
カビをあちこちに移動させてしまう。
◆対策
カビを生えさせないことが一番ですが、
気を付けていても、生えてしまうことがある。
早期の発見が一番です。
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■(2)編集後記
昨日、建築業者さんに呼ばれ、ミニセミナーを行ってきました。
今現在多く発生している瑕疵として、3つを紹介。
その中の一つが、今回紹介したカビです。
先日の新聞で、東北の仮設住宅がカビに悩まされているという
記事を読みました。各所でこの問題は起きています。
建てる側がきちんとカビの対策をしないと
結露や雨漏りなどでカビは生えやすいです。