事例797『立ち上がりのかぶり不足』
夕方から風が涼しくなりました。
しかしほとんどの家は昼間、屋根、壁が
暖められているため室温はなかなか下がりません。
断熱材はあとからの工事が結構困難です。
新築時にきちんと考えましょう。
■(1)今回の事例______________
「立ち上がりのかぶり不足」
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◆写真解説
基礎立ち上がりの鉄筋が型枠に近い。
規定のかぶりが取れていない。
◆内容説明
コンクリートを打設する直前の写真。
鉄筋が型枠に近く、規定のかぶり厚が確保されていない。
基礎の立ち上がりのかぶりは、土に接する箇所は4CM。
それ以外は3CM。又は図面で指示された寸法以上必要。
この段階で検査に入ることは、弊社でもあまりない。
かぶりやアンカーボルトのチェックのため
検査しておいてもよい工程です。
◆対策
かぶりは非破壊でも確認できますが、
やはり、直接見たほうが確認は容易です。
コンクリートを流し込む前にかぶり厚をチェックする。
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■(2)編集後記
工務店相手に建材を売っている会社がある。
そこの会社は、
・価格を決めてから支払い時に勝手に値引きをする業者
・仕事のできない現場監督がいる業者
(納期などで振り回される)
会社にとってマイナス要因のある工務店に物を売らない
ことをポリシーにしている。
普通は売り上げUPのため、できるだけ
多くの会社に売りたいはずであるが、徹底している。
弊社も工務店から検査を依頼される場合がある。
請けなければよかった思うことは、今までに何度かある。
書類の改ざんを求められたり、
一回きりの簡単な検査で、私がその工務店の品質指導全般をしていると、
営業に利用されたこともある。
同業者に嫌われる会社は、建築主にとってもよいはずがありません。
家を建てる時は、建築関係者の友人から
情報を得るのもよいでしょう。