事例799『合板の湿気』
ここ数日、書類に追われています。
今月はお盆休みがあるため月刊誌の原稿締切も早い。
やり残すと夏休みが無くなるため
計画的に終わらせるつもりです。
■(1)今回の事例______________
「合板の湿気」
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◆写真解説
濡れた床合板の含水率を測ると47.5%もある。
乾かないまま仕上げてしまうとカビが生える恐れあり。
◆内容説明
毎年6,7月は躯体が濡れたという相談が多い。
柱や梁は比較的すぐに乾きます。
乾きが遅いのは、糊で何層にもなっている合板。
特に1階の床は乾きが遅い。
濡れを確認するには含水率計が有効です。
乾燥の目安としていろいろ意見がありますが
あとあとカビなどの支障が出ないためには
20%を切ることが重要です。
夏場は自然乾燥では乾きが遅い。ひどいと1ヶ月しても乾かない。
送風機で風を当てる等すると早く乾きます。
◆対策
濡れないようにできるだけ養生をする。
濡れてしまった場合は乾燥度合を確認し、仕上げを行う。
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■(2)編集後記
東京の連続猛暑日が新記録など、今年は暑いです。
しかし、自宅の寝室はエアコンをまだ使っていません。
夜は風が入り、私が寝る頃には涼しく、
毎年風がない日の数日、入れるくらいです。
冬も寝室の暖房は一切使用しません。
家造りの時にこだわったのは、風通し、天井、壁の断熱、日射など。
そんな家も10年超。
今に比べ省エネ材料が少なかったころに建てました。
たまに設計して欲しいと言う要望を頂きますが、
現在は検査専業で設計は行っていません。
新築検査を依頼していただく前提であれば、省エネ設計の相談に応じます。