事例805「筋かい、数本欠落」
事務所前の名鉄高架工事。
昨晩は夜間工事をしていました。
0時ころ事務所を出ると、駐車場まで行く道が通行止め。
かなり遠回りをして車までたどり着きました。
■(1)今回の事例______________
「筋かい、数本欠落」
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◆写真解説
筋かいの欠落。図面に記載がある個所に筋かいがない。
写真は完成した建物において非破壊で筋かいを確認しているところ。
(筋かいありの画像)
◆内容説明
先月検査に行った現場で筋かいが5本ほど入っていなかった。
これだけの数を入れ忘れると、耐力が基準法の基準を下回る可能性が高い。
外壁が日に当たっているなどの条件が揃えば、壁を壊さなくても
赤外線サーモグラフィーカメラで壁内の筋かいを確認することができる。
昔は筋かいが減らされている現場がたくさんあったが、最近では珍しい。
現在は中間検査や瑕疵保険の検査があるため、
筋かいの入れ忘れは減っています。
ただ、未だに中間検査がない地域もありますし、
瑕疵保険の検査で現場をぐるっと見て、図面も開かない
検査員もいるため、100%ないとは言えません。
◆対策
躯体組み立て時に筋かいを確認する。
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■(2)編集後記
鉄道が趣味ではありませんが、名鉄の高架工事で
どうやって電車を営業させながら高架を造っていくのか興味があります。
仮設の線路は1本。余分なスペースはほとんどない。
高架と既存をどうやって切り替えていくのか疑問です。
騒音でうるさい日が多いですが、完成が楽しみです。