事例858「シーリング未施工」
午後からは分譲マンションの現場。
結露の原因特定、修理の確認を行っている現場ですが
やはり住人の方たちの話題は、横浜のマンションのニュース。
見たところ傾斜はありません。
■(1)今回の事例______________
「シーリング未施工」
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◆写真解説
木造住宅の外壁。シーリング未施工。
サイディング材のカットミスが原因。
◆内容説明
シーリング未施工は、通気層内への雨水の浸入、
サイディング小口付近の劣化の原因となる。
職人の採寸精度が悪い。
工事中カットミスが分かっても、わざわざ足場を下りて
カットし直すことは面倒なので行わない。
◆対策
2面接着及び、シーリング幅を確保する
片ハットジョイナーを使用させる。
ローコスト系では、この材料が省略されるケースが多い。
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■(2)編集後記
新築完成時の弊社の検査で、危険な家であることが分かり
住むのを躊躇していたら、業者に鍵を取られ
住むことができないまま、裁判している家があります。
瑕疵内容はかなり悪質で、危険なものばかり。
裁判には勝つと思いますが、相手が抵抗しているため
長期化が予想されます。
そもそも、危険な家を建てても
建築士や業者が何の制裁を受けないことがおかしい。
(今後、行政に申し出れば建築士の処分はあるかもしれません)
現在は瑕疵保険の検査などがありますが、
重大な欠陥住宅はそれほど減っていません。