事例877「ベタ基礎スラブ筋かぶり不足」
住友林業さんの構造検査に行ってきました。
玄関に「さすがと言われる仕事をしよう・・・」という
ポスターが貼ってあった。
現場内は整理整頓が出来ていて、きれい。
釘やピン抜けもなく、きちんとした仕事でした。
ポスターに恥じない仕事でした。
■(1)今回の事例______________
「ベタ基礎スラブ筋かぶり不足」
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◆写真解説
ベタ基礎スラブ筋、かぶり不足。規定は6CM以上必要。
配筋検査で最も多く指摘をする項目。
◆内容説明
過去にも何度か紹介しています。
未だによく見かけるので、久しぶりに掲載します。
かぶりを気にしない職人は、他の配筋も雑なことが多い。
かぶりを先に見れば、全体の良い悪いの予想がつきます。
この箇所のかぶりは主に耐久性に影響します。
基礎の下であとから修理ができない箇所。
きちんと施工させることが重要です。
◆対策
瑕疵保険の検査員は遠慮して言わないケースが多い。
コンクリートを流し込む前にチェックをする。
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■(2)編集後記
横浜マンション傾斜事件で、丸投げという言葉がよく出てきました。
丸投げのうまみは、リスクなく楽に、確実に利益を得られること。
できる立場であれば、誰もがやりたくなるでしょう。
意外にも土地を仲介する不動産屋が
実質丸投げのようなことをしているケースもある。
土地取引で信頼関係ができると「建築業者を紹介します」という話になる。
ある悪徳不動産屋は斡旋する業者に対し30%の紹介料を要求していた。
自分では請け負わず、他の建築業者に全てを任せ、利益だけ得る。
例えば3000万円の契約であれば、900万円の紹介料を要求していた。
お客は実質2100万円の家なんて当然知らない。
こんな詐欺のようなことがまかり通るのが不動産業界。
業者選びは他人任せにせず、相見積もりを取るなどしてください。