事例882「ボルトの結露」

ある週刊誌から取材依頼が来ました。

特集記事の内容はこれから詳細を詰めますが、
手抜きをしてきた業者が困る内容です。

どうせ分からないという考えで、家を建ててきた風習がある。
その悪習が無くなればと思います。

 

■(1)今回の事例______________

「ボルトの結露」
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ボルトの結露
◆写真解説

小屋裏で梁を接合しているボルトが結露している。
ボルトが錆びる、ボルト周辺の木が腐食する恐れがある。

 

◆内容説明

完成1回だけの検査で小屋裏に入り発見。

小屋裏が湿気た感じは、入った瞬間に肌で感じた。
湿度を測ると80%超。部屋が50%なのでかなり高い。

夜間、外部に面してつけられたボルトが冷えて、
内側で結露が発生した。

小屋裏換気は計画されているが、軒先で断熱材が通気口を塞いでいた。
それが原因で、湿気が高くなり結露を起こした。

 

◆対策

フラット35の仕様書などを参考に
小屋裏換気をきちんと取る。

換気部を断熱材で塞がない。

 

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■(2)編集後記

省エネ基準が強化される傾向にある。
検査する立場の知識として、本を買ったり、講習会に出るようにしている。

平成25年省エネ基準で、冷暖房や給湯機、照明、家電など
建物全体の省エネを評価する「一次エネルギー消費量」が追加された。

すでに建っている家は、断熱改修が困難なため、
設備を変えることでも省エネ向上になる。

効果が高いのは、エアコン、照明(LEDに)を替えることでしょう。
また、電気温水器を使っている場合は、エコキュートに替える。
その他の家電も年々省エネ性能が高くなっていますが、
最新型で省エネタイプは値段も高額なので、費用的には得しないかもしれません。

設備で断熱効果などは上がらないため、
寒さを解消させるには、工事が簡単な内窓の施工などが良いでしょう。

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