事例886「耐震スリット欠落」
1年で最も日が短い時期です。
今日は午後から曇ってきたため、4時半くらいで暗かったです。
15時すぎ入った現場は、
暗くなっても内部はライトを照らし検査できるので
外部から検査しました。
■(1)今回の事例______________
「耐震スリット欠落」
_______________________
◆写真解説
図面で指示された箇所に耐震スリットが入っていない。
構造図面を照合し未施工を確認。
◆内容説明
鉄筋コンクリート造のマンション。
大地震時に壁が梁・柱を破壊しないよう、
スリットにて縁を切る設計。
目地がないのでスリットが入っていないのは明らか。
図面に記載がされているが、施工時に入れ忘れたと思われる。
ここ最近、施工忘れは減っている。
数年前のマンションでは、入れ忘れている確率が高い。
◆対策
構造図を照合し、スリットの有無を確認。
タイル目地などと区別が難しい時はX線撮影などで確認。
==============================
■(2)編集後記
有名な大手メーカーの家。
今日見た床下断熱材の施工はかなり杜撰。
たまたまなのか、他もそうなのかは
あと数件見ないと分からない。
また、省エネをうたっているが、省エネは書類上だけで
実際はカタログに書いてあるほどの性能はなさそう。
いくら大手だとはいえ、床下くらいは点検することをお勧めします。